最終更新日:2019年07月21日

高利貸しと闇金融の違いとは?違法業者の見分け方と安全に借りる方法

「 高利貸し」ってなに?

高利貸しとは非常に高い利率でお金を貸す貸金業者のことです。

場合によっては返済する能力の無い利用者であってもお金を貸し出し、利息収入を何年にも渡って請求する、正に人の生き血をすするようなことをする業者もいます。

そのため「高利貸し」という言葉には非人道的なイメージがあります。

しかし、法定利率に従って営業している業者でも世間一般で広まっているイメージで高利貸しと呼ばれることがあります。

世間一般で高利貸しはどう定義されているのでしょうか?

また高利貸しと関係の深い金利に関して法律ではどう定められているのか確認してみましょう。

高利貸しの定義は決まっていない

高利貸しは「法外な利息でお金を貸す業者」という漠然としたイメージがまかり通っています。

銀行ローンに比べて利息が高い消費者金融業者をひとくくりにして貸金業者と呼ぶ人もいれば、貸金事業を行う企業をまとめて高利貸し屋とする人もいます。

実際、高利貸しという言葉に厳密な定義はありません。

貸金業法にも高利貸しを定める記述はなく、各自が自分の印象だけで使っている単語です。

10%以上の利率はありえないと言う人もいれば、1%だって許せない人だっています。

そもそも厳密な定めが無い以上、高利貸しという言葉を使って物事を判断するのは危険です。

話し相手の口から高利貸しという言葉が出てきたら、相手の考えを確認するのが賢明でしょう。

現在金利は法によって定められている

利息が何パーセントを上回ったら非常識なものかは個人の考えに左右される部分があります。

しかし貸金業者を利用する上で合法な利息の上限を知っておかないと詐欺に遭うリスクが高くなるのも事実。

日本では利息制限法で貸金業者が設定できる利率の上限が最大でも20%と決まっています。

これを超えた場合は同法を根拠に罰せられます。

借りた金額と上限金利の関係を次にまとめます。

利息制限法での借入金額と利率の関係

借りたお金 利率
10万円未満 20%まで
10万円以上100万円未満 18%まで
100万円以上 15%まで

高利貸しの歴史

世界の歴史を紐解くと、お金が生まれて間もなく金貸し業者も誕生し、次いで高利貸しも登場したとされています。

当時から金貸しは倫理に反した行為と判断されることが多く、国によっては一切の利息を禁止するところもありました。

特に相手に対する配慮が欠片もない高利貸し業者は避難されていたようで、シェイクスピアの作品の中でも悪辣な人物として描かれています。

日本では7世紀頃の文献で貸金業があったことが確認されています。

江戸時代になって貨幣が庶民の生活に広がると、高利貸しも様々なものが登場しました。

質屋で質草を入れてお金を借りても年利が48%という今では考えられないほどの高い利率だったようです。

それではその後、日本の高利貸しがどうなっていったのかを見ていきましょう。

高利貸し=アイス?

江戸時代から時を経て明治に入ると貨幣経済はさらに発展していきました。

両替屋が銀行として金融業務を始めた頃の話です。

時代が明治に変わっても苦しい暮らしをする庶民は圧倒的に多く、高利貸しはそんな人たちを相手に相変わらず暴利を貪っていました。

しかし文明開化ともてはやされた明治には珍しいものが海外から入ってきました。

そのひとつがアイスです。

当時の人達も冷たいアイスに舌鼓を打ったことでしょう。

このアイスの冷たさと高利貸し屋の冷たい対応をかけて、高利貸しをアイスと呼ぶのが一般的になりました。

高利貸しとアイス、一見なんの関連性も無いように思える単語ですが、そのつながりを紐解くとイキイキとした時代背景が見えてきますね。

高利貸しの語源

高利貸しが多くの人々の間にまで知られてきたのは江戸時代に入ってからであり、「高利貸し」という言葉の語源も江戸時代に求めることができます。

江戸時代では大名や幕府の役人などの信用力や返済能力の高い人々だけが、普通の方法でお金を借りることができました。

「高利貸し」という呼び方は江戸期のものであることが分かっており、上方では「高歩貸」とも呼ばれていました。

この高利貸しの存在によって、農民などの庶民もお金を借りることができるようになったことが分かっています。

数年前まで高利貸は公然と存在した

時代は一気に1980年代に飛びます。

この時代になると個人向け融資として質屋は機能しなくなり、代わりに消費者金融が登場します。

利率はそれまでと変わらず一貫して高かったのですが、80年代になると徐々に下がって100%あったものが2000年頃には29.2%まで下がります。

29.2%という上限利率は2009年まで続きました。

一昔前に比べれば利率は下がりましたがの計画に利用する人も多く、多重債務者が一気に増加します。

この結果に政府も重い腰を動かし、2010年6月に貸金業法を改正します。

このように、ほんの少し前まで多重債務を増やす法外な利率が日本ではまかりとおっていました。

法改正後の貸金業者

高い利率が社会問題となっても消費者金融の中には利率を下げないところが少なからずありました。

しかし、平成22年の法改正を受けてグレーゾーン金利を続けてきた消費者金融業者は一気に方針を転換し、金利を法定利率で定める上限以下に下げます。

CMを流している大手から中小の貸金業者まで金融庁に届け出を出しているところで現在も法定利率以上に設定しているところはありません。

しかし闇金と呼ばれる違法営業している貸金業者は高い金利で今でも貸し出しをしているので注意が必要です。

現在法によって「高利貸し」は禁じられている

多重債務が問題となってからは法律が定める利率以上でお金を貸し出すことはできません。

仮に法律を無視して高い金利で貸付を行った場合、その行為は無効となり業者は処罰されます。

こういった厳しい規制があるにもかかわらず現在も違法営業する貸金業者は後を絶ちません。

悪徳業者は消費者の無知に漬け込んで、さも自分の行為が合法なように振る舞い相手に違法な利息の支払いを強制しているのです。

金融庁が公開している統計データによると闇金被害の件数は少なくとも222件となっています。

これはおそらく氷山の一角ですから、実際はこの数倍の被害者がいると予想されます。

2010年以降の高利貸しである闇金の動きを追ってみましょう。

高利貸しと闇金の違い

貸金業を行うためには、「内閣総理大臣又は都道府県知事の登録を受けなければならない」と、貸金業法で定められています。

「高利貸し」とは、代表的なもにに消費者金融業者があります。こういった消費者金融業者は高い金利で金銭を貸していることがほとんどですが、貸金業法に基づいた登録を受けている法律を守った正規の貸金業者です。

一方で「闇金」といわれる貸金業者は、上記の登録を受けずに無許可で営業している貸金業者です。もちろん違法に営業しているため、発覚すれば刑罰を受けることになります。

このように高利貸しと闇金の違いは「金利の高低」ではなく、「法に則った登録を受けているかどうか」で判断されます。

高利貸しの金利「トイチ」は違法

貸金業界で使われる用語の一つとして、「トイチ」というものがあります。これは金利を表す用語で、トイチは「10日で1割の金利がかかる」という意味になっています。

この金利を年利に直すと、実に年利365%もの高金利であることになります。

これは出資法で定められる金融業の金利をはるかに超えている違法状態です。したがってトイチの金利を設けている貸金業者は、当然貸金業法の登録を受けることはできません。このためトイチで貸金業務を行っている業者は、闇金であることになります。

違法な闇金業者の実態

2000年代の多重債務問題は被害者が借金を返すために借金をすることで雪だるま式に借入額が増えて一生働いても元金が返せなくなるのが問題でした。

最近の闇金業者が行っている違法貸付けは、この問題に加えて90年代以前を思い出すような非人道的な取り立ても問題になっています。

深夜や早朝に返済を催促する電話をかける、勤務先にまで電話をかけてくる、家に居座るなど違法な返済行為が日常的に行われているようです。

被害者が日常生活を平穏に過ごせないまで酷いので大変問題になっています。

違法業者の融資条件は甘くなりがち

なぜ人は怪しい闇金業者にお金を借りてしまうのでしょうか?

大手の消費者金融から借りるほうが利率も低く、酷い取り立てもありませんから安心して使えるはずです。

実は闇金業者の利用者はすでに大手からお金を借りて返せなくなりブラックリストに載せられた方が多くいます。

ギャンブル依存症になっている方もいて、冷静な判断力を著しく欠いていること珍しくありません。

そんな状態で「ブラックでも貸します」「審査なしで即融資」のような甘い言葉で誘われるとついつい借りてしまいます。

個人信用情報機関でブラックリストに入ったなら融資を受けることはできません。

また、ブラックリスト入りしていなくても利率10%以下で借りられるなどの宣伝文句には乗らないでください。

10%はまず間違いなく月利です。

安全な貸金業者の見極め方

依然として減らない悪徳闇金業者に対抗するためには利用者が賢くなるしかありません。

闇金の被害に遭わないための心得として一番重要なのは金融庁に登録済みのまっとうな貸金業者を利用することです。

金融庁のお墨付きのある業者であれば、まず確実に違法な利率を提示することはありません。

また仮に返せなくなった場合でも非人道的な取り立てに苦しまずに済みます。

そういった行為をすれば即座に金融庁から業務停止命令が出され業者は営業ができなくなってしまうからです。

登録番号を金融庁に確認を取る

金融庁に登録されている貸金業者を利用すれば安心なことは分かりましたが具体的な確認方法は知っていますか?

貸金業者は営業を始める前に金融庁に登録手続きを行うことが法律で定められています。

そのため金融庁の認可を受けた貸金業者の情報は全て金融庁のデータベースに保存されます。

このデータベースにアクセスに貸金業者の登録情報を調べるには、金融庁に貸金業者登録番号を照会します。

この番号は貸金業者が金融庁から営業を認可してもらう際に受け取る番号で、業者の公式サイトで公開されていることが多いです。

金融庁に番号が登録されているか確認するには金融庁の専用ページを利用するのが一番手軽です。

「登録貸金業者情報検索入力ページ」で検索すればトップに表示されます。

絶対安全なのは大手の貸金業者

金融庁に登録されている貸金業者は基本的に安全ですが、より万全を期すなら大手の消費者金融を利用することをおすすめします。

大手は金利が低いところも微力ですが、それ以上にサポートが充実しています。

専用の自動契約機を利用すれば誰とも顔を合わせずに登録が済むなどストレスがありません。

返済も利息分だけでいいので支払いを滞納することも減ります。

その他にも各社様々なメリットがあるので、いくつかおすすめの消費者金融を照会しましょう。

貸金業者の代表的な会社や業者

貸金業者で、代表的なものは以下となります(カッコ内は実質年利)。

三井住友銀行カードローン(4.0~14.5%)
オリックス銀行カードローン(1.7~17.8%)
新生銀行カードローンレイク(4.5~18.0%)
アコム(3.0~18.0%)
アイフル(3.0~18.0%)
プロミス(4.5~17.8%)
フクホー(7.3~18.0%)
キャネット(15.0~20.0%)

実質年利に幅があるのは、借入額の総額などにより、金利が変動する仕組みを取っている業者が多いからです。

また「ソフト闇金」といって、正規の登録を受けていない違法業者の中で、悪質な取り立ては行わずに利用者にソフトな対応をしている業者もあります。

これらの業者の金利は「トサン」といって、「10日で3割」のかなりの高金利となっています。ソフトと言っても違法なことには変わりなく、金利もやはり法外であることが分かります。

借り入れを検討している方はまず銀行カードローンから

金銭面で悩みがあり、借り入れを検討している場合もあるでしょう。そういった場合は、まずは金利が低めに設定されている銀行カードローンから利用をはじめるのがおすすめです。それでも予算が足りない場合は、大手の消費者金融、更には中小消費者金融(いわゆる街金)へと業者を変えていくと、はじめは金利が低めの業者から利用していくことができます。

アコムやプロミスなどでは、30日以内の返済なら金利0円の無利息でお金を借りられる仕組みも用意されています。

新生銀行カードローンのレイクは5万円までの借り入れなら、180日間の無利息サービスも使えます。

自分の条件に合わせて、こういったものを選ぶと金利や返済の負担が少なくなります。

貸金業者は即日借入可能?

銀行カードローンは即日で借入できる可能性はあるものの、その銀行に事前に口座を所有していることが条件となっていることがほとんどです。

一方で大手の消費者金融は、受付時間内であれば申し込みの当日に借入が可能になっています。現在では無人の自動契約機も街中に多く設置されており、これを利用すると22時といった遅い時間まで即日借入できる消費者金融もあります。

中小の消費者金融では郵送で書類を送る必要があったりと審査に10日ほどかかることが多く、即日借入には向いていません。

アコム

CMでも有名な超大手消費者金融といえばアコムです。

魅力はなんといっても最大800万円という融資限度額でしょう。

急にお金を用立てる必要ができた事業主の方が大口融資に利用することも十分可能な額になっています。

また使い勝手の良さも評判です。

認知度の高い自動契約機「むじんくん」は初心者でも迷わず登録できるよう様々な配慮がなされています。

消費者金融を利用したいけど詳しく知っている知人が周りにいなくて始められないという方におすすめです。

プロミス

アコム同様、プロミスは長く日本の消費者金融界を引っ張ってきた老舗です。

最近では30代以下の若い世代がよく利用しています。

その秘密は便利な専用アプリ。

わざわざ店舗に行かなくても登録作業をアプリで済ませることができるので、スマホ世代なら大変始めやすい。

そのままスマホで融資の申込むことも可能なので、近くにコンビニさえあれば旅行先でもすぐに現金が手に入ります。

10万程度の低額融資の金利が17.8%と若干低く設定されているのも若い方に人気の秘密でしょう。

安全安心な中堅貸金業者

大手ほど知名度はありませんが中小企業の貸金業者にも独自のメリットがあります。

例えば大手で融資を受けられなかった方でも、中小の貸金業者なら借り入れできるケースが少なくないんです。

中小の貸金業者は大手が相手にしないお客を拾わないと営業が成り立ちません。

条件の良い顧客というのはほとんどを手に持っていかれてしまうからです。

そのため大手で断られた方が最後の駆け込み寺として利用することができます。

また対面商談がほとんどなので登録したその日に融資を受けられることが多いのも大きなメリットです。

キャッシングのフタバ

中小貸金業者の中では比較的知名度のある業者です。

他社に借り入れしていても4社までなら借りれます。

大手なら3社から借り入れしていたらほぼアウトなだけにこれは大きいでしょう。

借り入れ額が少ないのに、多くの業者から借りているために借りれなくなっている方でも安心して利用できます。

おもしろいのは初めての利用者であれば30日間無利息で利用できるところです。

大手によくあるサービスですが資金力の無い中小企業では珍しいでしょう。

フクホー

1967年創立という中小ではトップクラスの歴史を持った貸金業者です。

半世紀を超えて営業してこれた理由は利用者に寄り添ったサービスをしているため。

大手では対応できないような個人の事情に合わせた融資が可能なのです。

そのため利用者からの信頼も厚く、地元に根づいた企業と言えます。

フクホーの最大の魅力は審査のゆるさです。

過去に消費者金融で事故を起こした方でも借入できたという報告が数多くされています。

契約の際に必要書類を郵送するなど面倒なところもありますが、審査に受かれば全国のコンビニで融資を受けることができるので使い勝手は特別悪くありません。

返済方法で利息は節約可能

高利貸しや消費者金融を利用する方が決して忘れていけないことは元金の返済です。

当然のことですが利息だけ払っていたのでは、いつまでたっても借金が減ることはありません。

返済を意識する上で重要なのは利息を計算することです。

現在の利息や、返済ペースを変えた時の利息がどうなるかを正確に把握することができれば短時間で返済を完了させることも可能になります。

簡単な利息の計算方法を紹介しますので覚えておいてください。

「借入額 x 金利 / 365 x 借り入れ日数 = 利息」

元本が全然減らない場合

利息部分の返済だけで精いっぱいで、元本が全然減らないという困った状況に陥る方も多くいます。

このような時に「おまとめローン」といった仕組みを利用して、ローンを一つにまとめることができれば理想的です。おまとめローンはいくつものローンを一つにまとめることで管理をしやすくし、確実に返済を進めていけるメリットがあります。

しかしおまとめローンを組むにも審査や条件があり、希望者の全員が必ずしもおまとめローンを利用できるとは限らないのが現状です。

そこでおまとめローンを使えない場合は、一番金利が高い業者の返済を優先させるのがおすすめです。

金利の高い業者から完済していくことで、「利息部分だけで返済が精いっぱい」という状態から、少しずつ抜け出していくのです。

金利の負担が少なくなったからといって油断して、またお金を借りてしまうと元の木阿弥です。ここはしっかりと意識して、完済までたどり着きましょう。

積極的な繰り上げ返済が利息を安くする

借り入れを受けられたことで頭の片隅に追いやられることが多い利息ですが、利息を下げることはすなわち返済額を減らすことなのでお得に借り入れを続けるためにも大変重要です。

利息を減らす最も簡単で確実な方法は繰り上げて返済することです。

元金が減ればそれだけ利息は減ります。

試しに金利18%の条件で30万円の借り入れして毎月の返済額を変えた場合に利息がどうなるか試算してみましょう。

・24ヶ月間毎月14,977円返済したとき  利息 59448円
・12ヶ月間毎月27,503円返済したとき  利息 30036円

毎月の返済額を倍近くにすると利息が半分ほどになりました。

このように早く支払いを済ませるほど利息は安くなります。

個人からの借入って危険?

個人からお金を借りることは危険です。絶対にやめましょう。

個人でお金の貸付を行っている場合、その多くは闇金業者や詐欺グループなどの違法集団が運営しているといわれています。

また「個人間融資」という言葉で巧みに勧誘が行われてもいますが、こういった個人融資に乗ると、犯罪に巻き込まれる可能性が非常に高くなります。

口座売買が行われることもあり、これは買う側も売る側も罪に問われます。

このように個人からの借入は犯罪への入り口となってしまうので、しっかりと注意しておくことが大切です。